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医薬系トピックス

旭化成、米医療機器を買収(救命救急分野大手)

 旭化成は3月12日、医療機器大手の米プール・メディカル(マサチューセッツ州)を買収すると発表した。買収額は22億IOOO万ドル(約1812億円)。プールは米市場で救命救急機器分野に強い。人口増大や高齢化で成長が見込まれるアジア市場を共同で開拓する。旭化成は同社最大となる買収を通じ、医薬・医療事業を化学品や住宅に次ぐ収益の柱に育てる。
米ナスダックに上場するプール社株式をTOB(株式公開買い付け)で取得する。経営陣の同意を得ており、全株式の冒い取りを目指す。ゾール社の2011年9月期売上高は5億2370万ドル(約430億円)、営業利益は4820万ドル(約40億円)。心臓停止など
に陥った患者に電気的な刺激を与えて機能を回復させる「除細動器」と呼ぶ救命救急機器に強く、医療機関向けでは米国で最大手。       
 旭化成によると、救急救命機器の世界市場は4兆円で、年率7%で伸びる見通し。同社は11年8月から日本でゾール社の自動体外式除細動器(AED)を販売している。世界最大の医療機器市場である米国で実績とブランドカのあるプール社と組めば、中国などアジア新興国の成長市場を開拓できると判断した。      
 旭化成は人工透析装置や血液浄化装置などの医薬・医療事業を展開している。同事業の11年3月期売上高は1164億円で、売上高全体の7%。ケミカル(同46%)や住宅(同26%)に比べると事業規模は小さい。
 昨年発表した中期経営計画では医薬・医療事業の売上高を21年3月期に4500億~5000億円に引き上げる長期目標を掲げた。これまで繊維や化学など主力事業の技術を生かしながら多角化を進めてきた。今回はM&A(合併・買収)を活用して、領域の異なる企業を取り込み、一気に収益拡大を狙う。 
 12日に記者会見した藤原健嗣社長は「今回のM&Aは当社最大。医薬・医療事業を新しい旭化成の柱にしたいとの決心で、(これまでとは)覚悟が違う」と述べた。「現時点では旭化成の事業と直接の相乗効果はあまりない」と述べつつ、「ゾール社が持つ薬事承認(のノウハウ)や学会とのつながりなど医療機器分野でのビジネスインフラが、海外の事業拡大に生きる」と買収のメリットを強調した。

成長期待、異業種参入続く
 日本企業による海外の医療機器メーカー買収が相次いでいる。背景には医療機器分野の高い成長への期待に加え、海外展開の足がかりを得ようとの狙いがある。医療機器事業は国や地域ごとの承認取得や、医療機関との関係構築など独自の事業ノウハウが必要。
 各社は買収を通じて海外展開を加速したい考えだ。国内企需では富士フイルムが小型の超音波診断装置に強みを持つ米ソノサイト(ワシントン州)を買収。帝人が酸素濃縮器などの販売・レンタルを手掛ける米ブレイデン・パートナーズ(カリフォルニア州)を傘下に収めるなど、異業種による海外医療機器企業の買収が増えている。
 医療機器は事業展開にあたって各地域や国の当局による販売承認が必要。医療機関との信頼関係や学会とのつながりなど事業基盤の整備も欠かせない。海外企業の買収により、相手先企業の製品や技術を取り込む以外に、こうした事業プラットフオームを手に入れることで地域的な事業拡大も可能となる。
 医療機器の国内市場は頭打ち傾向となるものの、海外では中長期的な成長が見込まれる。
円高傾向を追い風に、海外事業展開をにらんだ買収が今後も増えそうだ。

2012.03.13

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