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金融系トピックス

5大銀、成長戦略で差 前期純利益 海外や金融商品貢献 三菱UFJ1兆円超え

五大銀行グループの2015年3月期決算が15日、出そろった。連結純利益で比べると、邦銀で初めて1兆円超えを達成した三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友トラスト・ホールディングスが増益となった一方、残り3グループは減益となった。海外事業の買収戦略や金融商品の販売などで差が付いた。
 三菱UFJの連結純利益は5%増の1兆337億円。三井住友トラストは16%増の1596億円だった。一方、三井住友フィナンシャルグループは10%減の7536億円、みずほフィナンシャルグループも11%減の6119億円。りそなホールディングスは4%減の2114億円だった。5グループ合算の連結純利益は3%減の2兆7704億円。
 三菱UFJはタイのアユタヤ銀行などの買収が奏功した。傘下銀行の業務粗利益に占める海外収益比率は15年3月期に45%に達した。海外事業は今後3年間も「3割を超える増益を計画している」(平野信行社長)。
 三井住友トラストの好調を支えたのは景気回復の流れを受けた金融商品の販売増だ。傘下の三井住友信託銀行は運用商品の残高が伸びて管理手数料が積み上かっている。ラップロ座(投資一任運用商品)の利用が増えて収益改菩に貢献した。
 減益だった3グループでも収益改善の芽は出ている。三井住友銀行の貸出残高は68兆2743億円と8%増え、3メガ銀で増加率が最も高い。「企業の設備投資が出ており大きなチャンスが生まれている」(三井住友FGの宮田孝一社長)。異次元緩和で貸出利回りと預金金利との差(利ざや)は縮小傾向だが「量」が収益を補いつつある。
 みずほは決済や外国為替業務などの非金利収入が5880億円と1割増えた。融資先企業が利用する資金決済や事業承継手続きの手数料が増えており「金融のモデルが単純な貸し出しから総合コンサルティングに移りつつある」(みずほFGの佐藤康博社長)。株価上昇などを受け傘下のみずほ証券も好調だった。りそなHDは投信などの販売額が1.6兆円と4%増えた。長引く大規模な金融緩和を背景に、国内の貸し出し利ざやは今後も縮小傾向が予想される。「横並び」で大量保有する国債の売買益に頼っていたメガバンクは成長戦略の巧拙を問われる時期にさしかかっている。(日経05.15.15)

2015.05.22

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