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金融系トピックス

欧州銀逆風 36%減益 大手10行1~6月 融資縮小、景気に影

 政府債務危機に揺れる欧州の大手銀行の業績が悪化している。今年上半期(1~6月)決算は大手10行の最終損益がいずれも下向き、単純合計は前年同期に比べ3割以上減った。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作をはじめ、不祥事の影響が業績の重荷になった。度重なる打撃で銀行が融資に慎重になり、経済の足を引っ張る悪循環が懸念される。
 7日までに出そろった大手10行の決算は、9行が最終減益、前年同期も最終赤字だった英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は赤字額が大きくなった。10行を足し合わせた利益総額は1兆6000億円強相当で、前年同期に比べて36%減った。
 全体の利益水準を押し下げたのが、英銀で相次いだ不祥事だ。6月末にLIBOR不正操作を認めた英バークレイズは2億9000万ポンド(約350億円)の課徴金の負担が発生。英HSBCは犯罪祖織のマネーロンダリング(資金洗浄)を放置した問題で、米当局の制裁金に備えて7億ドル(約550億円)の引当金を積んだ。
 英銀は個人向け保険商品や中小企業向けスワップ商品が不適切だったとの指摘を受け大手行が補償を迫られている。一連の不祥事に対処する費用は英銀全体で上半期に3000億円を上回った。
 ギリシャやスペインヘの不安から今春再燃した債務危機の影響で、本業も苦戦が続いている。UBSの4~6月期は、市場取引や法人向け業務など投資銀行部門が1億3000万フラン(約100億円)の税引き前損失に転落した。欧州各国の景気失速を受けて、手数料などの収入が減った大手行が目立っている。
 欧州連合(EU)当局は、政府債務不安が国債をもつ銀行部門に波及しないよう、6月末を期限に主要行に資本増強を促した。銀行自己資本の現行より厳しい新国際基準(バーゼル3)も来年始まる。こうした規制の流れやドル資金調達の状況を踏まえて、仏銀などは資産圧縮を推進。BNPパリバの6月末の資産規模は5780億ユーロ(約55兆円)となり、昨年12月末から6%減った。
 中南米ビジネスを得意とするスペイン大手行も上半期は自国の経済不安で業績が悪化し、BBVAは中南米で資産売却に取り組む方針を打ち出した。欧州銀で最高益のHSBCも各国で保険事業を売り、収益体質強化をめざしている。欧州銀の上位グループまで広がる財務リストラが、新興国の経済の腰折れを招く恐れも指摘される。
 欧州主要国でも、銀行部門の消極的な貸し出し姿勢が景気悪化を招くとの懸念は広がっている。英国では財務省と中銀が協力し、銀行が企業に融資する際に公的部門が銀行を援助する新制度を導入した。すでに大半の株式を政府がもつRBSを完全国有化し、同行に企業融資を促す案も取り沙汰されるなど、当局も焦りを強めている。

2012.08.08

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