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企業トピックス

日本車再出発 カイゼンの先へ:GM復活の教訓

 米ゼネラル・モーターズ(GM)が2011年の新車販売台数で4年ぶりの世界首位に立った。販売不振と固定費増で法的整理に追い込まれたのが09年6月。政府支援の効果が大きく、稼げる体質作りは道半ばだが、日本の自動車メーカーがGM復活の過程から学ぶべきことは少なくない。
 米連邦破産法11条の申請からわずか1カ月後の09年7月。GMの変身を象徴するチームが中国・上海で発足した。「インターナショナル・オペレーションズ」。束ねるのは中国を含むアジア太平洋やアフリカ、中東だ。
 米デトロイトの本社が絶大な権限を握り、販売も欧米頼みだった旧GM時代。これらの地域は「その他」の位置づけだった。上海工場近くのビルに置いた急ごしらえのオフィスは今や実質的な「新興国本社」。ここから発信される成長戦略がGMの将来を決める。
 60万円車を増産
中国市場が減速するなか、同工場が増産に追われる。けん引役は実売価格が5万元(約60万円を切る小型車「シボレー・セイル」。現地の開発拠点を統括するマリアン・コム氏は「顧客の声を取り込むため、クルマ造りを一から見直した」と強調する。雇った中国人エンジニアは約2干人。プラットホーム(車台)をはじめ9割以上の設計を独自に手掛ける。
11年の中国販売台数は前年比8%増の255万台と、世界販売に占める比率は3割近くに。11年1~9月期の純利益は前年同期比7割増の71億1300万ドル約5500億円)に達した。
 次世代エコカーの開発も動く。舞台はやはり中国だ。昨年9月には上海に研究開発拠点を開設。ダニエル・アカーソン最高経営責任者(CEO)は「博士号取得者が世界で最も多い中国をブローバルな研究開発戦略に組み込む」と表明した。
 会社存亡の瀬戸際に追い込まれたGMが繰り出す経営革新のスピード賦は日本勢をしのぐ。同時に、その姿は日本車の潜在力も示している。
 上海工場の最終組み付けラインは一直線ではなくT字形に流れる。最も効率的に部品を供給するルートを探った。工場幹部は「トヨタ自動車などライバルの工場を勉強した」と打ち明ける。
帝人の技術吸収
 昨年末には炭素繊維を使った自動車部材で帝人と共同開発を決めた。着目したのは帝人が持つ素早く量産する技術。これは提携戦略見直しの一端にすぎない。1年以上前に編成した部門横断のチームが世界中で次世代技術の種を探る。スティーブン・ガースキー副会長は「日本の部品や素材メーカーが抱える技術を求め、常に提携先を探している」と説明する。
 自動車メーカーや部品、素材など裾野産業が日本で生み出した技術がGMの復活を支える。世界で戦うために必要なものづくりの力を日本車は蓄積しているのだ。
 その力を眠らせておく余裕はない。GMの新興国本社のトップを務めるティム・リー副社長は1990年代後半、資本提携していたいいすず自動車に派遣された。技術優位をどう利益に結びつけるか。学んだのは「変化を恐れないこと」。今回のGM危機克服でも日本での経験が生きた。
 GM、トヨタの2強時代が続いた世界の自動車産業。主戦場が新興国に移り、アジア勢などを加えた群雄割拠の時代に入った。少しでも経営革新の手を緩めれば振り落とされるものづくりの力を生かしながらも安住せず、商品や地域戦略を大胆に転換する。再出発に
向け、日本車は正念場を迎えている。 

2012.01.28

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