Career V International Ltd.
World Map
キャリア転職・就職支援、求人情報サイト
|
 ホーム 
|
 お問い合せ 
|
 サイトマップ 
|
 個人情報保護方針 
|
 English Version 

アジア転職支援情報

中国の輸出攻勢 新興国悩ます 家電・素材・・・10年で14倍

 中国の新興国向け輸出が急拡大している。中国は最近の10年間で輸出額を7.6倍に増やしたが、このうち新興・途上国向けが14.7倍となった。
家電や日用品、素材など価格の比較的安い中国製品が新興国市場で浸透している。中国の攻勢を受け、インド、ベトナムなどの新興各国は工業立国として発展するチャンスを失いかねないと危機感を募らせている。
 「我々は日系企業向けの工業団地をさらに整える予定だ。日本企業の投資を促したい」。7月下旬、日本を訪れたインド西部・グジャラート州のモディ首相は経済産梨香の一室で、枝野幸男経産相に日本企業のさらなる進出を要請した。
 自国の製造業をいかに育て、輸出拡大につなげるか。こんな課題に直面しているのがインドだ。同国は2000~11年で年平均7.4%の経済成長を遂げ、世界の成長センターの一角を担った。ただ、貿易収支は恒常的に赤字で、11年は160O億ドル(約12兆円)の貿易赤字を記録した。
 貿易赤字100倍
 赤字の要因は中国からの輸入拡大だ。インドの対中輸出は圓年から11年に17.3倍に増えたが、対中輸入はそれを上回る32.3倍と圧倒的だ。対中貿易赤字をみると、11年が270億ドルと、00年に比べ1OO倍以上に膨らんだ。インドの対中輸入の伸びは新興国の中でも際立つ。
 テレビ、DVDレコーダーをはじめとする電気機器・部品、機械、有機化学品が中国からの主な輸入品だ。8月下旬、インドのシャルマ商工相は同国を訪れた陳徳銘・中国商務相に貿易不均衡是正を要請したうえで今後の対抗策も示唆。新たな貿易摩擦に発展しかね
ない雲行きだ。
 中国からの輸入拡大は他の新興国でも生じている。ブラジルは中国からの輸入額は00~11年で26倍、ロシアは17.4倍になった。ベトナムは18.9倍、新興国として最近注目を集めるトルコも14.5倍に増えた。
 中国と他の新興国を比べると、製造業の経済成長に与える影響が大きく異なる。00年から10年までの国内総生産(GDP)の伸びを産業別に分析すると、中国は経済成長の50%以上を第2次産業で説明できる。一方、第2次産業が成長に貢献した割合はインドやロシアで27%、ブラジルは18%にとどまった。
段階踏まず成長
 農業から工業、サービスヘーー。途上国が経済発展する場合、成長のけん引役が段階的に移るのが一般的なパターンだ。大半の新興国は戦後の日本のように、雇用吸収力が大きく、生産性の高い製造業を育てるシナリオを描いている。
 だが、新興国の国内市場が常に中国製品であふれていると、競合する自国の自動車や家電メーカーが育たず、せっかくの経済成長の果実である国民所得が中国に流出してしまう。有力な製造業が十分に育つ前に、消費・サービス主導で成長するインドやその他の新興国の悩みは深い。

インドやベトナム 日本企業の進出に期待
 工業化を急ぐ新興国は中国への対抗という意味合いもあり、高い技術を持つ日本企業に熱い視線を注いでいる。
 ベトナムは日本企業の戦略的な誘致を進めている。同国政府が8月14日に開いた「工業化戦略ハイレベル委員会」では、海外政府として唯一日本をパートナーとして選んだ。出席した枝野経産相は「電子分野、省エネルギー、環境などに分野を絞り、集中的に投資し政策展開を進めていくのが大事だ」と助言した。
 インドも国をあげて日本の製造業の誘致を進める。今年秋には目印両国で「国家製造業政策ワーキンググループ」を開く。トルコとも7月に経済連携協定(EPA)締結に向けた準備を進めることで合意するとともに、日本企業による投資環境を整えるための協議の場をつくることも決めた。
 ただ、製造業の現地進出には課題がある。慣行や文化の違いで、現地従業員の労務管理は難しい。7月にインドで発生したスズキの工場での従業員による暴動は記憶に新しい。使い勝手の悪い通関制度や不透明な規制なども残る。
 日本政府は2国間交渉やEPA締結などを通じ、企業が投資しやすい環境をつくるよう粘り強く要請する必要がある。


2012.09.03

Career V International Ltd.

キャリアVインターナショナル社

〒141-0032 東京都品川区大崎 3-15-11
E-Mail : TEL : 03-5487-1285
URL : http://www.careerv.com/
QRコード
Copyright© 1997-2018 Career V International Ltd. All rights reserved.