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金融人材転職市場2003
わが国の外資系金融機関は、過去10数年、「金融バブル」を謳歌して、各金融機関は「金融先端派生商品」絡みのビジネスを強力に展開し、高収益を享受した。その後、アジアの通貨危機、ロシア、中南米の金融危機、さらにわが国の長期的な株安やデフレ、そして米国は長期的な株高を皆が享受し、ついにITバブル破綻を契機に金融バブルがはじけた結果、グローバル金融市場は、大きく落ち込んだ。世界経済市場の覇権争いも勝ち組米国だけの一極集中から欧州の復権、東アジア経済圏の台頭、中国の躍進など、多極化している。また、中心的な繁栄産業の動向変化ではハイテク、IT、e-Commerceなどの業種への熱狂的かつ過度なシフトも冷えて、相対的に既存の伝統的な産業が一味違う装いで底力を示してきた。すなわち経済の仮想ビジネスモデル中心から実需モデル主体への回帰である。
1.金融ビジネスの新しい局面
それは金融virtual businessからreal businessへの構造変化だ。金融機関売り手主導のデリバティブ商品販売などのバーチャルビジネスやM&Aなどの単品商売から、総合金融ソリューションビジネスへと変わった。総合力が勝負を分ける。顧客が抱えている課題への解決あるいは、顧客本位のビジネスモデルの提案などはじめから終わりまでのサービスを提供するリアルビジネスへと変化している。総合力の有無が勝ち組と負け組を分けることになる。
2.Financial Job Marketの変化
グローバル金融市場で覇権争奪を展開し金融機関の吸収合併、統合が活発に行われてきた結果、現在総合力を持った金融機関だけが生き残る構図になった。一握りの勝ち組と残り大勢の負け組の誕生だ。世界経済の構造変化、繁栄業種の変遷、金融市場の構造変化に伴い、いま金融雇用市場の構造変化が起きている。
ひとつは、金融マーケットの変化に伴う求人ポジションの変化であり、もうひとつは金融機関の組織構造の変化に伴う求人スペックの変化である。
ひとつは、金融マーケットの変化に伴う求人ポジションの変化であり、もうひとつは金融機関の組織構造の変化に伴う求人スペックの変化である。
3.求人スペックの変化
金融バブル期に大量に採用されたいわば底上げされたあの頃の成功体験を追っている人材は、もう賞味期限を過ぎている。かれらはいまの金融市場の構造変化について行けず、舞台から退場を迫られている。在日外資系金融機関の40代後半日本人エグゼクティブがマネジメントから降ろされ、代わって彼らより若手の40歳前後の人材にバトンタッチされている。そこには、金融ビジネスの構造変化に対応でき、単に自己本位で自分の意思を上意下達して実績を挙げようとしたスタイルではなく、いちはやく変化を嗅ぎ取りながら、一方で高潔な志をもち、クライアントやチームメンバーと心情を理解、共有して、未踏の高みに登ることをコミットできる懐の深い人材が求められている。いわば「スキル志向」よりも「人間本位」へのニーズ変化である。すなわち、Commitment to the Excellenceに向けて、金融コンサルティング能力、クライアント志向、そして高潔な「志」と「規律」が求められている。
4.求人ポジションの変化
一言で言うと、ひとつは総合力を持った多岐に渡る分野に精通したいわばジェネラリスト志向のプロフェッショナルへのニーズと、もう一方は、専門分野に限定した極めて優れたビジネス能力を発揮できるスーパー・スペシャリストへの人材需要の二極化である。
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主要金融プロダクトの変遷について過去10数年を概括すると、金融バブル期のデリバティブ全盛時代、数年前からの資産運用ビジネス勃興、そして現在のクレジット商品需要へと変わってきた。
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クライアントへの総合金融ソリューション・ビジネス:窓口担当のマーケターは、単一商品を売り込むのではなく、総合的なCorporate Financeの面から顧客と対する。そして、顧客の諸々の課題解決のために自社の「クレジット商品」や「マーケット商品」、M&A等を組み合わせた複合金融商品を提案する。すなわち、担当者は単に財務アドバイザリーに終わるのではなく、自社の債券部や株式、投資銀行部門の開発商品を組み合わせて提供することによりトータルで収益を挙げる仕組みになっている。このような観点から、顧客担当マーケターの資格要件は、顧客へのコンサルティング能力、企業金融センス、社内の関連組織との折衝力が求められる。
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日本経済の現下の課題である「不良債権処理」と「企業再生」に対して金融機関のビジネスモデルに新たに加わったのが、「リスクマネジメント」と「証券化」である。
5.プロダクトの変化
クレジット商品
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クレジット商品
クレジット・リスクをコントロールするビジネスが急成長している。クレジット商品は、クライアントの資産運用や時価会計に伴うソリューション提案、企業戦略見直し、事業部門再編・企業再生など、クレジットビジネス戦略の有用なプロダクトとなっている。ただ、クレジット商品は単独で売られるのではなく、デリバティブ関連のマーケット商品と組み合わされて売られる。ABS,CDO,ローントレーディングなどの合成商品である。
したがって、これらの商品を取り扱う人材需要は、クレジット商品のセールス/マーケター、ソーシング/オリジネーション、リスク分析、ストラクチャリング、ドキュメンテーションなど多岐に渡る。
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クレジット・アナリスト
最近のマイカルやエンロン破綻、国債の格下げなどに伴い、クレジットリスクへの投資家の強い関心から、クレジット・アナリストの人材需要が増加している。クレジット・リスク・マネジメント、ローンのリスク分析などである。
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証券化
資産担保証券(ABS,CMBS)を取り扱う人材需要が盛んである。ストラクチャリング経験者への需要が多い。彼らは、オリジネータとの打ち合わせに始まり、さまざまなプロセスをひとつひとつ片付けながら、最終、ディールを実行するまでの汗をかく職務である。資産証券化、消費者金融、住宅ローン、不動産などがある。
マーケット商品
ひと頃からするとデリバティブ商品のみを扱うマーケターの人材需要は激減。昨年秋の時価会計導入のより、デリバティブを駆使した損益繰り延べの仕掛けビジネスは頓挫した。
しかしながら、外資金融大手のデリバティブ・ビジネスは、依然として高収益を上げている。それはスワップではなく、仕組み債でのエキゾティック・オプション組み入れとそれをトレーディングする仕組みである。
したがって、この人材への条件は、クレジット商品への専門知識と優良な顧客を有するプロフェッショナルへの需要である。
しかしながら、外資金融大手のデリバティブ・ビジネスは、依然として高収益を上げている。それはスワップではなく、仕組み債でのエキゾティック・オプション組み入れとそれをトレーディングする仕組みである。
したがって、この人材への条件は、クレジット商品への専門知識と優良な顧客を有するプロフェッショナルへの需要である。
投資銀行ビジネス
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カバレッジ
伝統的な投資銀行ビジネスは、外資系投資銀行大手だけしか参入できない。部門横断的な広範かつ高いレベルのプロダクトを揃えることができ、グローバルネットワークを有することがこのビジネス成立の条件だからだ。
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M&A
事業再編、企業再生、不良債権処理などM&Aビジネスの機会が拡大している。M&A部門の若手実務者への人材需要がある。キャッシュフロー分析やCPA,LLMの資格を有する人材を求めている。
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企業再生
不良債権処理がまだ相当残っている現状から、再建可能な企業に投資するディストレス・ビジネスが盛んである。米系投資銀行や企業再生ファンドが手がけている。
中堅企業を主な投資先として再建を促す企業再生ファンドの設立が相次ぐ見通しだ。欧州系銀行は、破綻懸念先向けの貸出債権を金融機関から買い取るファンドを設立する。再生可能な企業の債権を購入し、回収する投資手法。独立系ファンドも不動産価値を高めるノウハウを活用し設立、過剰債務を抱える企業の再建を側面から支える。
これらのビジネスの人材需要は、債権回収や証券化のプロである。さらに大手の米系投資銀行は破綻企業を、再生、売却、証券化など、それぞれのパーツに切り分けて一連のビジネスにする。すなわち、M&A,証券化、プリンシパル・ファイナンス、ディストレス、企業再生、プライベート・エクイティなどである。これらのビジネスを手堅く行えるプロフェッショナルは、絶対的に不足している。
資産運用ビジネス
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投資信託
米国を震源とした世界的な株安、エンロン、ワールドコムなどの企業会計不信の要因により、投資環境は冷え切っている。外資系資産運用会社の一部には、部門縮小、撤退が行われている。ひところ盛んだった人材需要は低迷したままだ。
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年金運用
これも株価下落の影響を受けて惨憺たる運用パフォーマンスであった。単に株価要因ばかりでなく、年金制度改革、一部大企業の厚生年金基金の公的部分の国への返上、一部の生保破綻など年金を取り巻くさまざまな問題が惹起するなど、運用ビジネスは大幅に縮小している。運用担当者や年金マーケターの人材需要は殆ど見受けられない。
トレーディング
株価低迷により魅力に乏しいトレーディング・ビジネスは、極端に縮小している。円債やスワップ、株式のトレーディングは、全く振るわない。プロのトレーダーの復活はいつになるのか、今のところ心もとない。
6.東京金融市場のたそがれ
2002年春、米国ハイテク・通信企業の企業会計不信による「コンフィデンスの危機」や極端な業績不振による米国株式相場の大幅な下落、双子の巨額赤字などで、米市場が最後の買い手として世界経済を支えた「1990年代体制」が崩壊した。それに伴い米国の景気頼みだった日本、欧州、東アジアの経済回復にも暗雲が漂い始めた。
21世紀初頭、世界経済覇権をめぐる争奪戦の行方を左右する兆候は、一国一人勝ちだった米国パワーの減退、相対的な欧州ユーロ市場の台頭、中国経済の躍進、東アジア諸国の成長、そして、相対的な日本経済の長期的停滞である。
米国単一市場主義から多極化構造へ世界経済の舞台が移行していく段階にあって、日本は凋落の道を辿るだろう。
わが国は、高度成長期を経て失われた10年のあとでも、経済的、社会的混沌や停滞から脱却できないでいる。痛みを伴う新しいステージへ変化させる努力を怠ってきた。経済活動の停滞は、原因ではなく結果である。より深い問題は、人々の日常の意識・態度・行動が、変われないことだ。成功体験を墨守し、安定を望む。未来にリスクをとらない。
一人の個としての批判精神の欠如であり、思考の停止である。もう残された時間は限られている。周回遅れでゆったり走っているわが国に前を快走している他国を抜くことは出来るだろうか。
東京金融市場の地位下落が懸念される今日、在日外資系金融機関の東京市場でのコミットメントは弱くなるであろう。また、日系金融機関は更なる再編・合併・統合が必須であるが、グローバル・マーケットでのプレーヤーにはなり得ない。
さあいま、一人一人が意識を覚睡して、変わろうではないか。
21世紀初頭、世界経済覇権をめぐる争奪戦の行方を左右する兆候は、一国一人勝ちだった米国パワーの減退、相対的な欧州ユーロ市場の台頭、中国経済の躍進、東アジア諸国の成長、そして、相対的な日本経済の長期的停滞である。
米国単一市場主義から多極化構造へ世界経済の舞台が移行していく段階にあって、日本は凋落の道を辿るだろう。
わが国は、高度成長期を経て失われた10年のあとでも、経済的、社会的混沌や停滞から脱却できないでいる。痛みを伴う新しいステージへ変化させる努力を怠ってきた。経済活動の停滞は、原因ではなく結果である。より深い問題は、人々の日常の意識・態度・行動が、変われないことだ。成功体験を墨守し、安定を望む。未来にリスクをとらない。
一人の個としての批判精神の欠如であり、思考の停止である。もう残された時間は限られている。周回遅れでゆったり走っているわが国に前を快走している他国を抜くことは出来るだろうか。
東京金融市場の地位下落が懸念される今日、在日外資系金融機関の東京市場でのコミットメントは弱くなるであろう。また、日系金融機関は更なる再編・合併・統合が必須であるが、グローバル・マーケットでのプレーヤーにはなり得ない。
さあいま、一人一人が意識を覚睡して、変わろうではないか。
7.求める人物像
- グローバル企業の多様な人種、文化、価値観からなる組織の中で活躍できる自信のある人
- リーダーシップ、マネジメント・スキル、及び英語に堪能な人
- 常に高い目標を持ち続ける向上心のある人
- 独立心が強く、常に前向きな姿勢で物事に取り組み、自分の仕事にコミットできる人
- 創造性及び革新性を持ちながら、自分のビジョンや考え方をもっている人
- 個人プレーよりもチームの一員として物事を考え、解決策を見出せる人
- クライアントのニーズを的確に把握し、柔軟に対応、問題解決できる人
- これまでのキャリアを通して実績を証明できる人
キャリアVインターナショナル社
〒141-0032 東京都品川区大崎 3-15-11E-Mail : TEL : 03-5487-1285
URL : http://www.careerv.com/
